短期金融市場入門

『コール』『レポ』といった短期金融市場にかかわる言葉は金融関係の資格の本や大学生が使う金融論のテキストに出てくるほか,ニュースでも取り上げられることがある。短期金融市場の全体像としては,よく以下のような図が用いられる。

こう見ると短期金融市場は複雑そうなうえ,株式市場などに比べてなじみも薄い。勉強してもすぐ忘れてしまう人が多いが,その最大の理由は何の役に立っているのかよくわからず,興味を持てないからではないだろうか。そこで当サイトでは短期金融市場がどういう目的で利用されており,どういう経緯で取引が行われてきたのかを紹介し,少しでも興味を持ってもらえるように説明している。

個別の短期金融市場

コール市場

銀行間の短期資金を貸し借りする市場。インターバンク市場の中核。

現先・レポ市場

証券と現金を貸し借りする市場。現先取引は形式上売買取引。

CD市場

譲渡性預金を取引する市場。CDは他人への譲渡が可能な定期預金。

CP市場

短期の社債(CP,コマーシャルペーパー)を取引する市場。

国庫短期証券市場

短期の国債を取引する市場。オープン市場の指標的な存在。

金融政策

金融政策の簡単なまとめ。短期金融市場との関係について。